お店を始めて、最大の失敗かも知れません。
大失態に気が付いた時は既に時遅しで、心臓が
止まる程に焦りました。
直ぐにお客様にお電話をかけましたが、切られる覚悟でした。しかし、電話の向こうの奥様はお話しをして下さったのです。
「私ももう少し若かったら、もういいわ。と
言っていたかも知れないわ。でも、歳のせいかしら?段々と許す気持ちにもなってね」
至極当然です。話しをさせて頂くだけでも感謝
だとお伝えすると
「パンツがなくてね。あなたのところしか
頼るお店がないのよ」
市役所に長年お勤めされていた方で、それは
きちんとされた方で、今回のような事は人生
初めてですとも仰るのは当たり前です。
そして、昨日はお車に乗られないので、お迎えに
行くと
「奥さんイチジクがお好きと仰っていた記憶があったから.良かったら食べてね。」
感謝と申し訳ない気持ちで一杯でした。
同じ立場になった時に、自分も同じように許す
気持ちが芽生えていただろうか?と考えて
しまいました。
これから、イチジクの季節になると必ず思い出すであろう、痛くもあり、人の有り難みを。
同時にまた、二度と大失態がないようにしないと
反省しました。