年老いた私がある日、今までの私と違っていても
どうかそのままの私を理解してほしい
私が服の上に食べ物をこぼしても靴ひもを結べなくても
貴方にそんな事を教えたように見守ってほしい
貴方と話す時、同じ事を何度も何度も
繰り返してもその結末をどうかさえぎらないで欲しい
貴方にせがまれて繰り返しよんだ絵本のように
暖かな結末はいつも同じでも私の心を
平和にしてくれた
悲しい事ではないんだ 消え去っていくように
見える私の心へと励ましのまなざしを
むけて欲しい
楽しいひと時に私が思わず下着を濡らしてしまったり
お風呂に入るのを嫌がる時に思い出して欲しい
貴方を追廻し何度も着替えさせたり
嫌がる貴方を理由をつけてはお風呂に入れた
懐かしい日の事を
悲しい事ではないんだ ”旅立ち”の前の準備
をしている私に祝福の祈りをささげて欲しい
いずれ歯も弱り飲み込む事さえもできなく
なるかもしれない
足も衰えて立ち上がる事さえも出来なくなったら
貴方がか弱い足で立ち上がろうとする
私に助けを求めたように よろめく私にどうか
あなたの手を握らせて欲しい
☆まさしく今私も一人になった父の介護中です
お茶碗さえも重たくて持てなくなった今では
私が口に食べ物を運ぶ〜そんな時巡り合ったこの
詩。そうか人は生まれて両親の世話で大きく
なり最後はその子に支えられて最後を迎える準備
をするのですね。